健康管理体制はどう?実際の施設の健康管理体制とは
2024年05月18日
老人ホームでは、入居者の健康管理を行っています。
健康管理体制は老人ホームの形態によっても異なりますが、基本的な健康管理体制はどの老人ホームでも整っています。
今回は、老人ホームで実際に取り組んでいる健康管理体制についてご紹介しましょう。
■介護スタッフが行える利用者の健康管理は?
老人ホームには、介護スタッフと看護師がいます。
看護師の方は専門的な処置を行えますが、介護スタッフも基本的な健康管理は行えます。
介護スタッフが行える健康管理には、脇下や外耳道での体温測定、自動血圧測定器を用いた血圧測定、絆創膏を貼るといった簡単な処置、褥瘡以外の軟膏の塗付、麻薬以外の湿布の貼付、点眼薬の点眼、舌下錠を服も一包化された内服薬の内服、座薬の挿入、鼻腔粘膜への薬剤噴射解除です。
また、認定特定行為業務従事者なら、痰の吸引や経管栄養の処置も可能になります。
インシュリン注射は在宅で家族が普通に行っていますが、介護スタッフはインシュリン注射をすることはできません。
■老人ホームで受けられる医療行為とは?
老人ホームでは、褥瘡の処置や発熱時のクーリング、人工呼吸の対応などを行えます。
ただし、看護師は常駐していない老人ホームの場合は、痰の吸引や点滴、インシュリン注射などを行えない可能性もあるので、事前に確認しておかなければいけません。
もしも看護師でも対応できない場合は、看護師が同行して医療機関を受診することになります。
■老人ホームと医療機関が連携している
老人ホームと医療機関は連携していて、老人ホームへの回診や入院などの協力、専門病院への紹介などを行っています。
医療機関と連携していることで、万が一の時に早急に対処できます。
また、精神科や心療内科などを受診したい科目が連携している医療機関にない場合は、専門病院への紹介をしてもらったり、本人や家族が希望する病院へ受診したりことも可能です。
医療機関と連携していることで、体調を崩してしまった場合でも安心して暮らせる環境作りができていると言えるでしょう。
老人ホームでは、入居者の健康を維持するために、日々体調の変化をチェックしています。
もしも体調を崩してしまった場合は、すぐに医療機関へ受診できるような体制を整えているので、家族が受診につき添えなくても大丈夫です。
ただし、老人ホームによっては、医療ケアに制限がある可能性もあるので、入居前に健康管理体制はどのようになっているのかを確認しておくと良いでしょう。