入浴は毎日できる?施設の入浴について

2024年05月18日

一日の疲れを全て洗い、すっきりした気持ちにさせてくれる入浴。
入浴することで心身ともにリフレッシュできるので、次の日から「頑張ろう」という気持ちになれます。
しかし、老人ホームでは毎日入浴ができるわけではありません。
では、老人ホームのお風呂事情はどうなっているのか見ていきましょう。

■老人ホームの入浴は週に2~3回

老人ホームの入浴は、週に2~3回が多くなっています。
法律では、週に2回の入浴が定められているので、最低でも週2回は入れるということになるのです。
週2回の入浴は、とても少ないように感じるかもしれません。
しかし、高齢者にとって入浴をすることは体力を消耗する行為でもあります。
もちろん年齢や要介護度によっても変わってきますが、体調を考えると週2~3回程度がちょうど良い回数になるでしょう。

また、老人ホームではローテーションで入浴します。
例えば、定員50人の特別養護老人ホームの場合は、1日に15人~20人くらいの利用者が入浴します。
それを踏まえて考えると、毎日のように入浴することは難しいことと分かります。

■人手不足で入浴がままならない老人ホームもある

現在介護スタッフの人手不足が嘆かれています。
人手不足の老人ホームでは、入浴介助に人員を割かれてしまうと他の業務に支障が出てしまう可能性があります。
そのため、最低ラインの週2回の入浴にしているというケースも少なくありません。
老人ホームでは食事や入浴以外にも、レクリエーションなどのサービスも提供しているため、入浴だけに人員や時間を割けないということになります。
介護スタッフがたくさんいて人員や時間に余裕があるのであれば、入浴回数を増やすことは可能ですが、現状では週2回が限度だという老人ホームがほとんどだと言えるでしょう。

■利用者本人が入浴拒否することもある

老人ホームに入居している利用者の中には、入浴拒否する人がいます。
特に認知症の方は、入浴やお風呂が何のことか理解できず、恐ろしいものだと感じてしまう場合があるのです。
また、裸を見られることに抵抗があって拒否をする人もいるでしょう。
その他にも、入浴したことを忘れてしまっていたり、入浴を強要されたりすることに不快感を示して拒否をする人もいます。
入浴拒否している利用者を無理やり入浴させることはできないので、様子を見ながら対応することになります。
それも入浴回数が制限される要因の1つです。

老人ホームでは、基本的に週2~3回入浴日が設けられています。
法律で決まっているだけではなく、人手不足など様々な要因によって回数を増やすことが難しくなっています。

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